看護部
看護部長あいさつ
当院は2014年4月に開設された180床の回復期リハビリテーション病院です。
急性期を脱した脳血管疾患、運動器疾患、廃用症候群の患者様に対して、最大限の能力を引出し、機能回復を促進し、自宅退院、社会復帰を目指す専門の病院です。
回復期リハビリテーション病棟に入院する患者様は、障がいの程度や、身体機能の低下、精神的な不安、社会背景、家族背景など様々です。一人一人の患者様に向き合い、その人らしい生き方をサポートできるよう多職種でのチームアプローチを実践しています。そのキーパーソンとなるのが、看護師です。看護師は、365日24時間患者に寄り添い、心身の状態を把握し、体調、環境を整え、リハビリが効果的に行えるようにします。リハビリ訓練室での「できるADL」を、病棟での「しているADL」につなげ、患者様の機能回復を援助し、QOLを高められるようにすることが私たち看護の大きな役割だと思っています。また、残存機能を活かし、新たな生活の再構築をするため、身体的、精神的なサポートをしていきます。患者様がどう生きたいのか希望をかなえるため、退院後の生活はもちろんのこと、その人の生き方にふれ、患者様、ご家族を支援し退院した際は、ともに喜びを分かち合っています。それが、看護の醍醐味となっています。
教育では、看護部の理念「確かな知識と技術、豊かな感性」を基に、専門的な知識・技術を習得するため研鑽し、人としても成長できる看護師の育成をしていきます。
看護部の理念・方針
看護部の理念
確かな知識と技術、豊かな感性
看護部の方針
- 1. 安心・安全な看護の提供に努めます
- 2. 在宅復帰を目標に看護を提供します
- 3. 他職種と連携し、患者中心のチーム医療を提供します
- 4. 地域との連携を深め、回復期リハビリテーション病院としての役割を発揮します
看護部目標
- 1. 自己研鑽に努め、各々が専門職としての役割を果たします
- 2. 在宅復帰に向けた看護を提供します
- 3. 地域における回復期リハビリテーション病院の役割を理解します
- 4. WLBを考慮した働きやすい職場環境を整えます
看護部組織図

看護体制
回復期リハビリテーション病棟入院料1 13:1
主な勤務体制
日勤 | 8:30 ~ 17:00 | |
早番 | 7:00 ~ 15:30 | (看護補助者2名) |
遅日勤 | 10:30 ~ 19:00 | (看護補助者1名) |
遅番 | 12:30 ~ 21:00 | (看護師1名・看護補助者1名) |
夜勤 | 16:30 ~ 9:00 | 2交代制勤務(看護師2名・看護補助者2名) |
看護方式
固定チームナーシング(2チーム)
プライマリーナーシング
教育体制
- 看護部の教育理念
- 「確かな知識と技術、豊かな感性」を備え、看護を提供できる社会人として自律した看護師を育成します
- 教育方針
- 1.社会人として専門職業人として自律した看護師を育成します
- 2.より臨床実践に近い研修を行います
- 3.スムーズなOff-JTとOJT教育の連動を図ります
- 4.科学的根拠に基づいた高い知識、技術の習得を目指します
- 5.変化する社会情勢に対応するために、自己啓発する看護師を育成します
- 院外研修
- ・各看護単位での「日々の勉強会」
- ・各看護単位での医師による「臨床講義」
- ・院内教育委員会主催の集合研修
- ・看護部教育委員会主催の集合研修
- ・e-ラーニングを取り入れた回復期ラダー研修
- ・新卒看護師研修
- ・看護補助者研修
病棟の紹介
2階病棟 紹介

2階 看護師長
齋藤 美香
当病棟では毎日60名の患者様が日々リハビリテーションに励んでおられます。
私たち看護職員は、可能な限り在宅での生活に近い状態で療養できるよう、環境を整え、医師、看護師、リハビリセラピスト、看護補助者、社会福祉士、管理栄養士、薬剤師、クラークなど他職種と協働しています。
また、専門的な知識・技術で患者様を中心としたチーム医療が提供できるよう調整役として活躍しています。その一つとして、2019年度より看護師も家屋調査に同行するようにしました。また、退院前には、入院生活で行っている動作が、退院後の日常生活に生かせるよう、内服管理や処置の方法など個別性に合わせたアドバイスをしています。多職種との情報共有の場で、個別性に富んだ情報を得ることができる家屋調査を継続させ、安心して自宅に戻れるよう今後も努力してまいります。
3階病棟 紹介

3階 看護師長
中山 真理子
昨年度より180床となり3病棟での運営となり、今まで以上に様々な疾患や症状を持った患者様を受け入れ、自宅復帰へ向けてチーム医療を展開しています。また、カマチグループ全体で看護師のクリニカルラダー(回復期版)を導入し、教育体制が整備されました。導入初期は回復期リハビリテーション看護シリーズの各種機能障害や廃用症候群の予防、生活再構築の支援など学びました。並行して、生活援助技術チェックも行いラダー取得を目指します。
3階病棟には、自己研鑽意欲が高いスタッフが多く、回復期リハビリテーション看護師(回復期リハビリテーション病棟協会認定)を取得したスタッフや、介護福祉士を目指す看護補助者など、明確な目標を持って日々業務に励んでいます。スタッフは経験豊かな看護師が多い中、今年度初めて新人看護師を受け入れました。新人看護師教育指針も整備され、1年かけて夜勤業務に就けるよう指導計画しました。プリセプターを中心に、病棟全体で新人看護師の成長に応じて段階的に大切に育てていきたいと思っています。
4階病棟 紹介

4階 看護師長
佐藤 佳代
4階病棟は、2019年4月より誕生した病棟です。今まで以上に様々な疾患や症状を持った患者様を受け入れています。
回復期リハビリテーション病棟では、急性期の治療を終えた患者様が、毎日3時間のリハビリを行っています。看護は常に患者様の在宅復帰を見据え、リハビリで獲得した能力を日常生活の中で、自分でできることを増やすために環境整備にも努めています。例えば、排泄障害があり、尿意がなく失禁が見られる排泄援助では、他職種と連携し、時間を決めて毎日トイレに誘導するなど試行錯誤を重ねながら、あきらめずに関わることで、徐々にトイレでの排泄ができるようになりました。障害を持ったからと断念せず、少しでも元の生活に近づける援助を大切にしています。一人の患者様とじっくりかかわることができるので、回復していく姿を見られることも、私たちのやりがいとなっています。患者様・ご家族の退院後の不安を少しでも取り除き、患者様が自分らしい生活を取り戻せるように全力でサポートし、日々努力していきたいと考えています。
医療連携室 紹介

医療連携室 看護師長
中山 圭太
医療連携室は入院相談や急性期病院やクリニックから患者様の紹介を受け、入院の調整をします。さらには入院後、病気や障がいを持ちながらも自分らしい生活を続けていくためのご相談や退院の支援を致します。
今後も急性期病院と生活期の関係機関との連携を強化し地域医療に貢献すべく、看護師3名と社会福祉士8名、チームワークで頑張ります!
委員会活動
院内感染対策チーム
看護部、リハビリテーション科、事務部、薬剤科、栄養科からなるメンバーで構成されています。
私たちは患者さんが毎日元気にリハビリテーションを受けられるよう、また、職員が安心して働けるよう、感染症の発生予防と万が一発生した時に拡大を防ぐため日々活動をしています。
- 主な活動内容
- 1. 院内ラウンド
- 2. 年に2回、職員全員を対象とした院内勉強会
- 3. 季節性感染症対策として掲示活動、咳エチケット
- 4. マニュアルの作成と改訂
- 5. 感染対策に対する教育活動
褥瘡委員会
- 1.活動内容
- ・医師、看護師、リハビリセラピスト、栄養士、薬剤師で毎週褥瘡回診を行い、褥瘡発生リスクの高い患者さんには予防を、褥瘡のある患者さんには変化する褥瘡に対し適切な評価と治療を行うことでより改善できるよう対策を行っています。
- ・院内のエアーマットレスなど体圧分散寝具を整備し、適切な体圧分散寝具を用いての予防対策を行っています。
- ・勉強会を行っています
- 2.役 割
- 褥瘡を予防するために入院患者さんに必要な褥瘡予防対策や改善策を考え、他職種と連携を図り日々のケアさせていただいています。
- 3.モットー
- 褥瘡院内発生ゼロと早期発見・早期治癒
看護職員の声
看護師

私は急性期病院で働いていました。元々回復期に興味がありこの病院で働き始めて一年半が立ちました。回復期病棟の患者さんは脳卒中などの脳血管疾患や骨折、外傷によって脳や脊椎が障害された方が多く、在宅復帰を目指しリハビリテーションに専念しています。
回復期病棟では入院時より医師・看護師・介護士・セラピスト・MSW・管理栄養士・薬剤師等の多職種と連帯し在宅復帰を目指します。また患者さんや、その家族中心の関わりを病院全体で目指します。患者さん一人にかける時間も急性期に比べ長く密に関われるためやりがいを感じています。
看護師

当院は、2019年4月に4階病棟がオープンしました。毎日忙しい中、皆で奮起し働いています。
病棟では月に1回ご家族を含めて面談を行い、患者様の現状や今後の方向性について話し合っています。又、担当者カンファレンスも行うことで精神面や身体状況を把握し、ADLアップ等の方向性を話し合っています。
4月は新入職者も入り、新しい風が入ることで私たちも初心に返り、患者様に向き合った看護ができるようにこれからも務めていきます。
看護師

私は、この病院で子供二人の産休、育児休暇を取得させて頂き、現在は育児短時間制度を利用し、働いています。
ここでは有給休暇を積極的に取ることができること、必ず定時で帰ることができるので育児と仕事の両立が出来ています。私のような育児中の看護師も安心して働くことができており同時にキャリアを積むことができます。
看護補助者

松戸リハビリテーション病院ができてから早くも6年目が経過しました。
4月からは4階病棟がオープンし、多くの患者様が新たにリハビリを始めています。
今まで2階と3階で培ってきた経験や知識を活かし、他職種とも連携を取りながら、充実した入院生活を送れるようにサポートしていきます。
そして、退院した後にリハビリ生活を振り返った時に、「この病院に入院してよかった」と思っていただけるよう、スタッフ一同心を込めて患者様と関わっていきます。
看護補助者

松戸リハビリテーション病院に入って4年目になります。看護補助者は、身の回りのお世話が中心で、患者様との関りが多いのが特徴です。大変なことも多いですが、笑いが絶えない職場です。そんな中で回復過程を間近に見ることができて無事に退院する時が一番の喜びです。これからもスタッフの仲間と患者様の変化を感じながら看護補助者としての役割を全うしたいと考えています。